作品を見たとき、ふだんとは異なる感覚が動きだすのを感じました。

みぬま福祉会のなかでも、とくに重い障害のある仲間たちのグループ「サンだいち」。
全員言葉による表現が苦手な17人のメンバーたち。重度の障害がある彼らが繰り出す表現とは?
重度の障害がある仲間だからこそ生まれる表現。外からでは見えにくい、生きて、感じて、ときめき、悲しんだりするひとりの人間の表現が存在しています。

そこには「できないこと」によってもたらされる「表現」の新たな可能性があります。

中津川浩章(本展キュレーター)
 <DMより>

グループ名の「サンだいち」には「SUN(太陽)」のように明るく、「大地」のようにたくましくという願いが込められています。
10代から50代の17名が所属しており、言葉で表現することが苦手な彼らの日々の生活には様々な難しさがあります。
パニックをおこしてしまう、みんなといることができない、自分も人も傷つけてしまう、物を壊してしまう….そんな彼らの困難さに直面するたびに、傍にいる職員は苦悩しながら彼らに向き合い関わりや仕事を模索してきました。
そして、8年前から仕事を転換し、ウエス(工場などで油ふきに利用する布)作りに加えて、表現活動に取組み始めました。仕事を通じて仲間と職員、仲間同士の関わり、そこで生まれる共感、日々の思いが表現につながります。そして、興味があること、好きなことを尊重することで、それぞれの感性が形になってきました。
本展では、「サンだいち班」で仲間と職員が共に歩んできた時間の集積ともいえる表現をご紹介します。障害について、そして表現することについて再考する契機となり、「できないこと」「できること」を超え、生きること、日々の尊さを感じていただけますと幸いです。
会期中には本展キュレーターの中津川浩章さん、川口太陽の家の松本哲施設長、サンだいち班担当スタッフによるトークイベント「重い障害のある人の表現とは」も開催。美術と福祉、両方の視点から、本展を通じて障害のある人の表現について考えます。

できないことと、できることの間に-サンだいちのメンバー17名による作品展-
会期:2017年3月6日(月)-3月11日(土) 10:00-17:00 会期中無休
会場:工房集ギャラリー主催:社会福祉法人みぬま福祉会 川口太陽の家

〇出展作家
井林尚輝/吉川千晶/小山健太/吉田拓実/須藤真弘/戸田裕人/宮川佑理子/柏葉康之 後藤友康/今泉宏之/鹿子木圭/田中啓示/西野克/菅家沙織/鈴木大視/板橋祐季/梅澤勝典

〇トークイベント「重い障害のある人の表現とは」
3月11日(土 ) 10:30-12:00
本展キュレーターである中津川浩章さん、川口太陽の家の松本哲施設長、サンだいち班担当スタッフによるトークイベントを開催します。

〇集カフェ オープン!
3月11日(土) 10:00-17:00
温かいお飲み物と手作りケーキをご用意しております。


お問い合わせ
社会福祉法人みぬま福祉会 工房集
〒333-0831 埼玉県川口市木曽呂1445
Tel 048-290-7355
Fax048-290-7356
e-mail:kobo-syu@marble.ocn.ne.jp
http://kobo-syu.com/