工房集の母体である社会福祉法人みぬま福祉会の30周年を記念して刊行された書籍「みぬまのチカラ-ねがいと困難を宝に」。
障害者自立支援法施行後、福祉が障害者の生きる権利を保障するものではなく、市場化によりサービスの売り買いに変わってしまいました。
障害のある仲間が人として豊かに生きていくために、みぬま福祉会では仲間、職員、家族が力を合わせ、その時代を精いっぱい前を向いて歩み続けてきました。
本書は、みぬま福祉会の原点を見つめ、歩んできた道を確かめ、明日を展望するためにまとめられました。

第一部ではみぬま福祉会が歩んできた道のりを、そして第二部にはその実践が書かれています。
実践の中で、工房集がなぜ、表現活動を仕事にしたのか、そのきっかけとなった出来事や見出された新たな可能性。
一見華やかに見られる表現活動の、リアルな福祉の実践と、そこから得られた「生きること」「働くこと」の本質が綴られています。
みぬまのチカラが外部のたくさんのチカラと重なり合って、人間を尊重する社会をつくる力になってくれることを強く願っています。

「みぬまのチカラ-ねがいと困難を宝に」
みぬま福祉会30周年記念刊行委員会 著 全障研出版部発行

第一部 みぬま福祉会の歩み
第二部 働く/暮らし/障害と発達に視点をあてて/人生に寄りそう支援/仲間の力を未来をつくる力に
第三部 座談会 白石恵理子(滋賀大学) 峰島厚(立命館大学) 中村尚子(立正大学)

単行本:238ページ
ISBN-10:488134305X
ISBN-13:978-4881343050
発売日:2014/08
商品パッケージの寸法:20.8 x 14.8 x 1.8cm
定価2,200円(+税)